会社において、経理担当者は企業の心臓部と言っても過言ではないほど重要な役割を担っています。そのような経理担当者から突然「退職したい」と申し出があった場合、どうすればいいでしょうか。
いくら会社としては退職されては困る場合でも、労働者の意思による退職は、2週間以上前の申し出があった場合には拒むことができないため、申し出から退職までの時間に猶予がなく引継ぎが十分にできなくなることは珍しいことではありません。
一般的に考えられる対策としては後任を新たに採用することだと思います。しかし、新たに採用、引継ぎをする場合でも以下のような落とし穴があります。
・募集をかけても、なかなか決まらず、経理業務に空白の期間が空いてしまいます。
・業務がブラックボックス化してしまっていて担当者しかわからいため、引継ぎが困難になってしまいます。
・会社にとって重要な情報を取り扱うため、誰でもいいという訳ではない。場合よっては情報漏洩に繋がってしまいます。
・採用した人が会社に馴染むことができずにすぐに退職してしまい、また新たに採用・・・という悪循環になってしまいます。
そこで、経理担当者が退職におけるリスクを軽減できるのが、経理業務を経理の専門家にアウトソースする『経理のアウトソーシング』です。
会社の経理業務をアウトソーシングすることによって様々なメリットが生まれますが、主に以下のメリットがあります。
・社内の従業員とは異り、退職するということがないため、アウトソーシング契約を継続する限りは経理に業務が滞ることがなく、会社のリスクヘッジをすることができます。また、当然のことながら経理担当者がいないという経理業務に空白の期間ができることが絶対にありません。
・担当者しかわからないという属人化することがないので、経理業務がブラックボックス化することがありません。また、仮に現在ブラックボックスとなっていても、アウトソーシングすることによって、専門家が分析、業務の把握をするため、以前よりも格段に作業効率が向上します。
・守秘義務を第一に対応するため、会社にとって重要な情報も、安心して任せることができます。
・会社は経理に関する余計な心配ごとや問題に悩まされることがなくなります。そのため、本業や経営に専念することができます。
・アウトソーシング先は多種多様な業種から経理アウトソーシングを請け負っている専門家なので蓄積されたノウハウがあります。
などのノウハウを生かして一定の品質のサービスを提供することができます。
一方で、アウトソーシングすることによる課題もいくつかあります。
アウトソーシングすることにより経理専門の担当者が不在となるため、社内に経理のノウハウが溜まらなくなってしまうことがあります。
また経理に関するちょっとした質問があった場合、その場ですぐに回答することができないため、回答を得るまでに少し時間がかかる、といったことも考えられます。
また、アウトソーシングしても業務の窓口となる担当者は必要となるため、全く担当者を置かない、つまり社内での経理業務を完全に無くすることはできません。
以上のように、経理をアウトソーシングすることによるメリットとデメリットはありますが、経理に関するちょっとした質問についてはチャットツールを活用することで、簡単な内容であればほぼリアルタイムで回答を得ることができます。
また、経理業務の窓口担当者についても、アウトソーシング可能な業務が多岐にわたるため、ほとんどの自社内業務の削減は可能となり、その結果、他の業務のすき間時間で対応することが十分可能です。
アウトソーシングを活用することによって、さまざまな経理の問題の「根本的な解決」に繋がる可能性がありますし、経理担当者に退職の可能性がある、またはなかなか良い人材に巡り合えず悩んでいる方は、経理業務のアウトソーシングを選択肢に入れることをオススメします。
「自社で経理・労務を処理する余裕が無い…」
「少しでも経理・労務部門(間接部門)のコストを削減して、利益を出したい」
という方には、経理・労務をまるごと代行する“経理・労務代行サポート”をオススメしています。