経営者の方は経営の革新と刷新を望んで、経理のアウトソーシングを依頼されます。
従来の手書きの書類作成や大量の紙の整理に追われることもなくなり、飛躍的に便利になり従業員の残業時間削減になると期待しているわけです。
すると、アウトソーシング先からはこれまで使ってきたものとは異なる新しい会計ソフトや、システムの導入、クラウド化などで全面的な変更を求められる場合もあります。
急にいくつものアカウントを作成し、触ったこともない新しいソフトに入力し、ファイルはクラウドに保存してください、と求められた従業員はミスを連発し、顔面蒼白となり不満が噴出する事態となってしまいました。
長年勤められている従業員の方の中には保守的で変わることに抵抗感を抱かれている方もいらっしゃいます。
導入で躓かないよう様々なタイプの従業員にも配慮したきめ細やかな教育態勢は欠かせません。
社内で経理をしていた会社で経理をアウトソーシングするということは、社外とのやり取りが増えることになります。
経理というのは会社の経営に直結する業務ですから、日々の資料の共有や修正事項の確認など頻繁です。
また経理アウトソーシングだけで全てが片付くということはなく、税理士や社労士に依頼されている場合は経理アウトソーシング先から資料をもらい、税理士等へ提出したり、税理士等からの確認事項を経理アウトソーシング先へ伝えて回答をもらい、税理士等へ伝えたり余計に時間がかかってしまったということもあります。
弊社のように税理士、社労士事務所を設置し、ワンストップのサービス提供をしている会社だとその点は安心です。
経理をアウトソーシングすると人件費(給料、教育コスト、採用コストなど)の節約になるという大きなメリットがありますが、経理アウトソーシングが安いとは限りません。
ホームページ上に掲示された料金表や電話での見積り価額から、一番安い金額を提示してきた会社と契約したのに、基本プランではほとんど効率化を実感いただけないこともあります。
あとから提案される様々なオプションをどんどん追加していくうちに、高額になってしまったなんていうこともありえます。
社内でどこまでの業務が出来るか、どのレベルを要求するかによってアウトソーシングにかかるコストは変わってきます。
しっかりコストダウンするには必要なサービス品質・オプション項目を見極めて契約するということが重要な鍵になってきます。
経理はプロに任せて経営者は本業に専念し業績を上げるというのが経理アウトソーシングの本分ではないでしょうか。
ただ、アウトソーシング先は社外ですから、社内で準備しなければならない書類の提出が多少遅れても、わざわざ催促してこないかもしれません。
少しずつ遅れ遅れになり、いつの間にか数カ月分が溜まり、証憑は散逸し、決算が遅れてしまうという事態になれば本末転倒です。
弊社では事業に集中されていても、本業の繁忙期でも、リマインドをお送りし、いつでもご連絡を取り合える体制づくりに力を入れています。
毎月きちんと書類を提出し、経理のアウトソーシングを活用することで、クラウド会計ソフト上で入出金の流れをいつでもどこでもタイムリーに見られるようになります。
本気で利益を追求される経営者の方は月に一度は経営数字と向き合い、現況を把握し、要因を突き止め、収支をコントロールしていきましょう。
ITの発展とコスト削減思考の経営により業界のトレンドになっている経理のアウトソーシングですが、導入すれば必ずうまくいくというものではありません。
こちらで上げた失敗談のようにはならないように新しい変革を社内でも共有し、中途半端なアウトソーシングではなく必要なサービスをしっかり受けてくれるようなアウトソース先を選びましょう。
また、経営者として経理への関心を怠らずコスト感をもち、経理アウトソーシングで得た成果を存分に活かし業績アップにつなげていきましょう。
「自社で経理・労務を処理する余裕が無い…」
「少しでも経理・労務部門(間接部門)のコストを削減して、利益を出したい」
という方には、経理・労務をまるごと代行する“経理・労務代行サポート”をオススメしています。