定額減税をはじめとした改正により、令和6年分の年末調整関係書類が変わりました。
国税庁 サイトで公表されている令和6年分の年末調整関係書類のうち、主な変更点を確認します。
主な変更内容は、次のとおりです。
基礎控除申告書、配偶者控除等申告書、所 得金額調整控除申告書が兼用となっている書 類(マル基配所)に、“年末調整に係る定額減 税のための申告書”が加わり、《令和6年分 給 与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の 配偶者控除等申告書 兼 年末調整に係る定額 減税のための申告書 兼 所得金額調整控除申 告書》とされました。
次の申告書それぞれに、年末調整で適用す る定額減税の記載欄が追加されています。
給与所得者の保険料控除申告書(マル保) では、これまで設けられていた【あなたとの続 柄】欄が、すべて削除されています。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(マ ル扶)の右上に空白が設けられました。簡易な 給与所得者の扶養控除等申告書(以下、簡易 な申告書)として利用できるよう、レイアウト変 更されたことによるものです。
納税者利便を向上させる観点などから、令和 5年度税制改正により、簡易な申告書が創設さ れました。
令和7年分から、マル扶に記載すべき事項が 前年に提出した内容から異動がない場合には、 すべてを記載したマル扶ではなく、最低限の記 載をした申告書(簡易な申告書)とすることが できます。
たとえば記載されている住所又は居所の移 転、源泉控除対象配偶者や控除対象扶養親族 の変動、寡婦や障害者などの該当又は非該当 などだけでなく、氏名の変更、年齢の変動によ る控除区分の変動なども「異動した」こととなります。
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