近年は、企業間の競争が激しい中でいかに自社の競争力を高めることができるかということが課題になっています。こうした業務効率化に注目が集まるなかで「コア業務」「ノンコア業務」といった言葉が使われるようになってきました。業務のコア・ノンコアの分類と定義について解説し、コア業務へ専念していく重要性とその環境づくりについてご紹介していきます。
企業の利益や売上を生み出す業務を「コア業務」と呼びます。事業の中核となる部分であり、売上を伸ばし成長するためには、ここに注力すべきです。競合他社との差別化を図り、業界内で競争力を高めていくためには、この「コア業務」の専門性を高め、時代の変化に対応し日々進化していく必要があります。そのため顧客対応や商談等の営業やクリエイティブな発想も求められる広報、企画を左右するマーケティングなどの非定型業務も多く含まれます。
対照的に「ノンコア業務」とは、コア業務をサポートする業務のことを言い、これ自体では利益や売上を生むことがない業務です。経理、財務、人事、総務などの事務系分野が多く、後方支援部隊としてコア業務を支えます。安定的な企業活動を維持していくために必要な手続きなど、どの業種でも不可欠な企業の基本業務です。いわゆるバックオフィス業務とも呼ばれますが、これら業務にも実はそれぞれ高い専門性が求められます。
①生産性向上 ✕ ②事業拡大 ＝ ③売上アップ
コア業務に専念することは、上記の方程式に表現することができます。この方程式の具体的な中身を見ていきましょう。
本来のコア業務に専念できると従業員の満足度が上がります。専門外のノンコア業務を割り当てられるストレスがなくなり、より質の高い仕事で成果を出そうと意欲が高まることが期待できます。後方支援がしっかりしていれば、安心して本業で飛躍することができ、生産性が向上します。
バックオフィス業務に割いていた資金・人材などの企業資源（社内リソース）もコア業務に集中投下させていくことができます。営業活動や広報などに注力していけば、新規顧客獲得など事業を拡大させていくことが可能になります。コア業務の専門的なスキルとノウハウを蓄積させ、自社の強みを伸ばしていくことに集中すれば、競争力を高め競合他社に差を付けられます。
コア業務は売上と利益に直結しています。コア業務に専念すれば自ずと売上は伸びていきます。➀生産性の向上と②事業拡大が掛け合わさると、結果として③売上が伸び、利益率も上がってくることでしょう。社内に好循環が生まれ、成長を実感することができるようになります。
利益に直結するコア業務を中心に考えて、ノンコア業務は後回しとした場合、企業のベースが崩れ、信頼が揺らぎ、コア業務へも悪影響を及ぼす恐れがあります。持続可能な企業活動には売上を作るコア業務とそれを支えるノンコア業務、どちらか一方ではなく対になって存在しています。ですから、まず、ノンコア業務を安定させれば、コア業務に専念することが出来るようになるのです。
採用する人数が限られている中小企業では、通常、コア業務に特化した人材を中心に募集しますから、バックオフィス業務を得意とする人が社内にいないことも多いでしょう。自社にとって専門外のノンコア業務を社内のみで効率化を図るよりも、専門としている会社に任せた方がより効率化を進めることができます。ノンコア業務を戦略的にアウトソーシングすることによって、コア業務へ専念する環境を整えていくことが可能となります。
ノンコア業務をアウトソーシングすると固定費として支払うため、コスト高になるイメージを持たれているかもしれません。しかし、実際は少ないリスクでノンコア業務の為に支払っていた人件費よりコストを抑えられる場合も多くあります。継続的なアウトソーシングならば、突発的な業務負担によるコア業務への圧迫も防ぐことができます。コア業務に専念すれば、生産性の向上、売上アップや事業の拡大につながります。
弊社では、ノンコア業務にあたるバックオフィス業務のアウトソーシングを承っております。コア業務に専念したいとお考えの方はお気軽にご相談ください。
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